中國新聞によると、広島県呉市では月に1度不登校を経験した若者たちが集まって食卓を囲む「フリースペース夕食会」が10年以上続いているそうです。
手料理を盛った大皿を約20人が囲み、仕事の話、子どもの話など、お互いの近況報告に話が尽きることはません。
同会は、不登校の子どもを持つ母親たちによる「子どもたちが一緒に食事をしながら交流できる場をつくりたい」という思いから、2000年に始まりました。
かつての子どもたちは社会人になった現在も声を掛け合って集まり、母親たちのサポートを受けながら料理作りにも加わっているとのこと。
中学1年生の時にクラスの雰囲気になじめなかった男性(29歳)は「ひきこもった時期もあったけど、外出して同じ世代の仲間と触れ合う場をつくってくれた」と、同会に感謝しているそうです。
苦しいときを一緒に乗り越えた若者たちはそれぞれの道を進みながらも、「心の支えである夕食会を今後も続けていきたい」と現在も同じ気持ちでつながっています。